あの青春の.11

 昨日、私のブログを読んだ友人から連絡が来て、ささみはレンジでやるよりもラップで巻いて沸騰したお湯に入れ15分程放置したら良い、とのアドバイスをもらった。

 ということで、今朝早速リベンジをしてささみを調理してみた。とりあえず火を通して食べられる状態にするのが目標だったため、前回のように大葉やチーズは巻かなかった。ちゃんと火を止めてから投入することを念頭に入れながら、ラップでグルグルに巻いたささみを湧いた湯に投入し私はそのまま大学に出向いた。15分放置してもよいなら何時間放置しても問題はないだろうという判断の元、私はささみを部屋に取り残し(勿論火は止めた。)大学で卒論を書いた。

 昼頃になり、ささみの様子が気になったため部屋に戻ってささみをお湯から救出した。ラップを外すと、なんとささみの御姿はピンク色、冷蔵庫から出した時となんら変わらない姿でラップの上に横たわっていた。つまり火が通っていなかったのだ。えっ!?なんでなんで!?とプチパニックに陥り、友人から来たLINEを注意深く読み見返すと、

「蓋をして」

と書かれていた。

 そう、私は蓋をしない状態でささみを放置したのだ。冷静に考えたらお湯の熱さで肉に火を通しているので蓋をしなければすぐにお湯は冷めてしまう。そんな当たり前なことにも気が付かず、丁寧に書かれたアドバイスの重要なポイントにも気がつけない自分のポンコツさを再び噛み締めた。

 が、ここでめげないところが私の長所で、その後また再び挑戦したら成功した。非常に美味いささみとなった。友人よありがとう。この前犠牲になったささみ達も仲間が美味しく仕上がったことで無事成仏されただろう。さて、今回は3つほど。

 

「10/6 今日、ちんすこうを食べました。めちゃくちゃ美味しかったです。とくに、紅味がおいしかったです。沖縄に行ってみたいです。」

確か、お土産で貰ったちんすこうだった気がする。紅芋味を紅味と書き間違えているが、まぁ致し方ない、いつも通りぼんやりしながら書いていたのだろう。ちなみに今でもちんすこうは大好きである。

 そして今年の夏、初めて沖縄に旅行に行ったのだが非常に楽しかった。そしてほんっっっっとうに暑かった。レンタカーで移動していたのだが、食べ物をテイクアウトするために駐車場に数分間車を停め、戻ってきた時には車内がほぼサウナ状態だった。美ら海水族館にも行ったのだが、予想以上に広かったのと人が多かったのが印象的だった。またいつか、今度は私の運転で沖縄を駆け回りたい。

 

「10/7 今日はー…。たしか、またちんすこうを食べたような気がします…。黒糖…だったような…。気が…。とにかく美味しかったので、よかったです。」

なんだか全体的に曖昧である。またちんすこうを食べていたのか。

「10/8 今日はアルトリコーダーを…ってあれ?今日は休み…ですかね…?あっ!!思い出した!!今日練習試合だったんだ!!いや〜すごく楽しかったです!!うん、すごく楽しかった!!

まさかのまとめ書きである。

 ちなみに、これを読んだ先生のコメントは『まさかまとめ書き…-_-』だったので、明らかに気が付かれている。なぜまとめて書いたのが明らかに分かるような書き方をしたのだろうか。バレない自信があったのだろうか。だとしたら相当の大馬鹿者である。

 推測するに、土日を挟んでいたので金曜日の分も溜めてから一気に書いたのだろう。夏休みの課題で出される三行日記も私はよく溜めて適当に書いていた。ありがちなやつだが、大抵夏休みに出される日記は、天気や気温を記入する欄がある。勿論それもかなり適当だった。

 大人になったら誰も怒ってはくれないと言うが、私個人としては、子供の頃から親や教師から怒られる機会(部活は除いて。)があまりなかった。私以上に手がかかる輩がいたのも一因ではあるが、こうして読み返してみるとそもそもがポンコツ過ぎて見放されていた説もある。

 そんなポンコツでもこうして苦手な料理に挑戦して美味いささみを作れるようになるのだから人間捨てたものではない。まだまだ私にも成長の伸びしろはある。誰にも認められずとも。